古いパソコンの活用方法!サーバー化・テレビ・ハードディスク化など


古くなったパソコンは、処分するにも手間がかかります。場合によってはお金がかかることもあります。

それに、故障とかじゃない限り、まだまだ使えるパソコンも多いので、廃棄処分するのはもったいない場合もあります。

そこで、今回は、古いパソコンを有効に活用できる方法について説明しますので、古くなったパソコンの再利用を検討中の方は、チェックしてみて下さいね。

やってみるとどれも、それほど難しくありませんよ!

古いパソコンをファイルサーバー化する

ファイルサーバーとは

ファイルサーバーというのは、基本的にはLAN上の複数のパソコン間でファイルを管理するためのサーバーのことです。ファイルデータのバックアップや共有などが、安全に簡単に管理できます。

パソコンの他にスマホからもファイルサーバへアクセスし、保存されているファイルを利用できます。ただし、個人でサーバーを導入するとなるとサーバー購入費や手間もかかります。

そこで、古いパソコンをファイルサーバー化してしまおうというわけです。費用的にもおすすめですよ!

ファイルサーバー化の手順

パソコンの容量を確認する

古いパソコンをファイルサーバー化する場合、まずはパソコンのハードディスクの容量を大きくしておく必要があります。

HDDの容量を空けるためには、たとえばエクセルやワードなどのオフィス系ソフトなどデータのファイルサーバーとして使う上で、不要なソフトなどは削除したりして容量を確保します。

とはいえ、どうしても容量に不安があるなら、大容量のハードディスクを別途購入して装着するのもアリですが、今回は、まず不要なデータを削除するなどして現状のハードディスクの容量を確保しましょう。

LANに接続する

ファイルサーバーとして使うパソコンにLANを接続します。

ルーターが設置され、パソコン背面のに接続口に余りがあれば、そこに接続します。ない場合は、ハブを使い、LANの接続端子を増やし、そこに接続します。

共有の設定

Windows のファイル共有機能を使い、共有フォルダに各デバイスからアクセスできるようにします。

そのために、ファイルサーバーとして使うパソコンのバージョンに合わせ、共有設定を行います。

たとえば、Windows XPなら、[マイドキュメント]内にある[共有フォルダ]下にあるファイルやフォルダの共有が可能になるため、この中にフォルダ(自分のわかりやすい名前でOK)を新たに作成します。

XP以外のWindowsの7 、8、Mac OS Xでも、同じように共有設定ができます。

仮に【マイファイル】としたら、このフォルダを共有設定にします。

手順としては、フォルダを右クリック→プロパティを選択→共有タブをクリック→「ネットワーク上でこのフォルダを共有する」にチェックを入れ、さらに「ネットワークユーザーによるファイルの変更を許可する」にチェックを入れます。

これで、「マイファイル」フォルダに各デバイスからファイルを置くことができるようになります。

設定が完了すると、フォルダの下に手のアイコンが表示されますので、これで共有できるようになったことにあります。

以上で、ファイルサーバー化による共有設定の完了です。

各デバイスからアクセスするには

ファイルサーバー化したパソコンに他のデバイスからアクセスする方法ですが、

デスクトップ画面の左下にある Windowsマークをクリック→「エクスプローラー」を開く。→「ネットワーク」をクリック→現在使用できるネットワーク上のデバイス一覧を表示→共有設定したパソコンの名前(任意)を選び、そのアイコンをダブルクリック→すると【マイファイル】フォルダがあります。

あとは、ここにファイルを保存しておくだけです。

なお、 Mac OS Xの場合は、ファイルサーバー化したパソコンの IP アドレスを調べ、Mac 側から「サーバ接続」を利用し、接続する方法がおすすめです。

ちなみにスマホから接続する場合は、LANを接続しているルーターに無線 LAN 機能があることが必要です。無線機能がない場合は、無線 LAN 機能のあるルーターに買い替えるのが手っ取り早いですよ。

古いパソコンをファイルサーバー化したときのメリット・デメリット

メリット
・ファイルのバックアップ、共有ができるので便利。

デメリット
・古いパソコンの再利用なので安全面がやや心配。
・LANに接続していない場所では使えない。
・常時電源がつけっぱなしなので電気代がかかる。

古いパソコンのハードディスクを外付けハードディスク化する

古いパソコンの活用方法として、ハードディスクを取り出して、これを外付けハードディスクとして使う方法があります。

ハードディスクは、処分するにしてもデータ消去などに、かなり手間がかかるし、お金がかかることもあります。また、市販の外付けハードディスクを購入すると、1万円前後はします。

なので古いパソコンのHDDを、外付けハードディスクにしてしまえば、写真や画像データの保存などに便利なのです。

そこで、古いパソコンのハードディスクを外付けハードディスク化する方法を説明します。

ハードディスクを入れるケースを用意する

ハードディスクのケースを選ぶ際の注意点
・ハードディスクのサイズを確認する。
・ハードディスクのタイプが、IDE、SATAのどちらかを確認する。

外付けハードディスクとして使う場合、まずHDDを入れるケースを用意しなくちゃいけません。

ケースはハードディスクのサイズに合ったものを選ぶ必要があるので、まずはHDDのサイズを確認しましょう。

ただ、現在は殆どが、

ノートパソコン 2.5インチ 9.5mm厚

デスクトップパソコン  3.5インチ 25.4~ 26mm厚

です。

気になる方は、念のために、ハードディスクの型番を確認し、それをネットで検索すると詳しい情報が見つかりますよ。

あと、ハードディスクには、IDEとSATAの2つのタイプがあり、ケース購入の際に、接続コネクタの違いがあるので、ケースを購入する際に注意しましょう。

ケースにHDDを取り付ける

・カバーを外す
・ハードディスクを挿入する。
・カバーを閉じる

ケースのタイプにより、カバーを取り外すとかスライド式など違いがありますが、カバーを開け、中にハードディスクを挿入し、カバーを閉じればOKです。
注意点としては、取り付ける際に、ケースとハードディスクの端子を合わせて、挿入することです。

USBコードを付けてパソコンに接続する。

ケースに挿入したら、USBケーブルをつなぎ、パソコンで外部ハードディスクときちんと認識されていれば完了です。

HDDをフォーマットするには

もともとは、以前使っていたパソコンのハードディスクですから、それまで保存していたデータが残っています。

継続して使うなど特に気にならないようであれば、そのまま使用しちゃいましょう。

ただし、一度クリアにして、新たなHDDとして使いたい方は、ハードディスクをフォーマットしましょう。フォーマットというのは、空にすることで、単なるデータの消去、削除ではなく、新品の状態にしてしまうことです。

フォーマットする方法

PC画面左のWindowsマークを右クリック→エクスプローラーを開くを選択→「コンピューター」をクリック→フォーマットしたいドライブを選択し右クリック→「フォーマット」をクリック→「開始」→「OK」→ファイルシステムを「NTFS」へ→「ボリュームラベル」に任意のラベルを入力→、「クイックフォーマット」にチェックを入れる→「開始」

以上でハードディスクのフォーマット完了です。中身が空になっていますので、あとはここにデータを保存していきます。

テレビに接続して使う

古いパソコンの活用方法として、テレビに接続して使うという方も多いです。

メリットとして、
・新たに購入するより安くできる。
・外付けHDDの追加で簡単に録画容量が増やせる。
・地デジチューナーを追加すれば、簡単に同時に録画できる数が増やせる。

があります。

パソコンをテレビに接続

相当古いパソコン以外なら、ほとんどのパソコンに、テレビと接続できるポートが用意されています。

・テレビ、パソコンどちらにもHDMIポートがある。
今は、ほとんどがこれです。テレビとパソコンをHDMIケーブルでつなげば、完了です。

・テレビはHDMIポート、パソコンがDVIポートの場合
この場合は、HDMIケーブルで接続ためにDVI-HDMI変換アダプタが必要になります。

・テレビ、パソコンどちらも、RGBポートの場合
かなり古いタイプのパソコンがこれです。RGBケーブルでテレビとパソコンを接続します。ただし、場合によっては周波数が合致しなくて、画面が表示されないケースもあるのでDVIポートを使い接続した方がいいですよ。

テレビ画面の設定

パソコンをテレビに接続し起動させます。

次に画面の設定です。

Windowsの場合、デスクトップ画面上で右クリックし[ディスプレイ設定]→[解像度]をクリック。

1920×1080ドットを選びます。

ただし、テレビやパソコンの性能により、これよりも低い解像度でしか表示できないケースもあります。

テレビ側の設定
パソコンのデスクトップが画面よりもはみ出てしまう場合、テレビ側で調整します。

[入力方法]から[パソコンモード]を選択するなどで対応できます。(メーカーによりさまざまです。)ただ、大抵は自動調整機能がついていますよ。

売却して現金化する

古くなったパソコンを新たに活用するつもりがないという方は、売却して現金化できます。

パソコンは粗大ごみとして捨てることができません。そこで不要になったパソコンを売るという選択肢もあります。

売却するメリットは、なんといっても現金化できることです。予想以上に高く売れることがあるので、売るのもおすすめです。

古いパソコンを売却する方法としては、

・専門の買取業者に売る。
・家電量販店で下取りに出す。
・リサイクルショップに売る。
・ネットオークションで売る。

がありますので、一度、検討してみるのもいいですよ。

まとめ

古いパソコンの活用について、主な方法を紹介しました。どれもそれほどお金がかかるものではありません。

古いパソコンや使わなくなったパソコンは処分したいけど、データの消去などが心配という方は、もし自分に合った活用方法があるのなら、試してみるといいですよ。