アパレルの退職!理由や切り出し方・時期や有給、お客様への手紙など


アパレル販売の仕事を辞める理由はさまざまですが、いざ退職するときにどんな理由がいいか、どう切り出すか?さらには、辞める時期など、いろいろと考える必要があります。

また、顧客への挨拶など退職前にやっておくことなども結構あります。

そこで、アパレル販売員が退職する際に知っておくべきポイントをまとめたので、参考にしてみてくださいね!

退職後のことを考えると、やっぱり円満退職するのがおすすめですよ~♪

円満に辞めるための退職理由とは

退職する際には、店長や本社の営業担当の方と面談をすることになります。その際に、円満退職するための、退職理由とは、どんな理由なのか説明します。

職場や会社への不平不満は伝えない

あなたの退職理由が本当は、給料が安い、残業が多い、サービス出勤が多いことだったとしても、それを面談の際に伝えるのは避けましょう。

僕も経験がありますが、会社への不平不満を理由に退職したいと言われると、そこから先、話がまったく進みません。

会社としては給与面や勤務体制などで改善できること見直しできることは、大いに考慮していく姿勢なのに、会社の不満を理由に「退職します」と言われると、そこで話は終わってしまいます。

おまけに会社側としても、今まで、そんな風に思って仕事していたんだと思ってしまいますし、今後も働き続ける同僚や上司にも良い印象を与えません。

退職を伝えた後も、退職するまでは、その職場で働くのですから、お互いに気まずい雰囲気にもなりかねません。

なので、会社職場への不平不満を退職理由にすることはおすすめしません。

円満に辞めやすい退職理由とは?

・個人のキャリアアップのため(新しい環境やより専門的な知識を習得したいなど)
・別の分野・職種に挑戦する
・資格取得や留学など
・家族や家庭の事情(結婚、出産、介護、配偶者の転勤など)

これ以外にもあるでしょうが、基本は自己成長につながるためなど前向きな内容の退職理由は、なかなか引き止めにくいものです。

また、家庭や家族の事情が理由の場合も簡単には引き止めにくいものがあります。

なお、いずれの場合も嘘の理由はやめましょう。意外とバレますし、あとあと前の会社との関係が悪くなると思いますよ。

「父親の介護が理由」で辞めた人が、3ヶ月後くらいにちゃっかり同じフロアの別のショップで働いていたなんてことがありました。やはり、お互いに気まずいものでした。

切り出し方や退職時期など

退職の切り出し方

やっぱり、退職するときって、どう切り出すか悩みますよね。そこで、どう退職する意思を切り出すかについて説明していきます。

いつ切り出すか?

退職の意思表示は、2~3ヶ月くらい前に!

法律的には、退職日の2週間前に申し出ればいいことになっています。しかし、これはあくまでも法律上のこと。

現実には、少なくとも1ヶ月前、あなたが店長やチーフであれば、やはり2~3ヶ月前には申し出ることです。

というのは、後任や補充人員探し、引き継ぎ、顧客への挨拶などの期間がどうしても必要になってくるからです。

もちろん、突如、退職ってこともありますが、あくまでも例外的です。できるだけ円満に退職するなら、これくらいの期間が必要だと認識しておきましょう。

あと、その会社の就業規則で退職に関する項目などはチェックしておくといいですよ。会社のルールってものがありますからね。

はじめに誰に伝えるか?

まずは店長もしくは本社営業担当に伝えること

店長などにとって、直属の部下の退職について本人よりも周囲から知ることほど、嫌なものはありません。

なので、どれだけ信頼しているスタッフや同僚がいても、まずは店長に相談することが優先です。

間違っても、先に同僚などに話すべきではありません。いくら「絶対に言わないでね」と念押ししてもすぐに噂が流れます。

これは僕の経験からもほぼ100%漏れます。

販売の職場とかって狭い世界ですから、こういう話はすぐに広まりますので、気をつけましょう!

なので、まずは店長、上司に話すことです。店長や上司は、しかるべきタイミングで他のスタッフにきちんと伝えてくれますから、あなたから自分が退職することを周囲に話すのは、やめましょう。

どうやって切り出すか?

店長や上司と話をする際には、「話したいことがあるので、あとで時間作っていただけますか?」といった感じで切り出しましょう。

あとは、店長や上司から休憩時間や業務終了後などに面談を設定するという流れになりますよ。面談の席で、はじめて退職の意向を伝えましょう。

退職の時期は?

退職日は、店長や上司と相談の上、決めましょう。

実際に退職する日については、有給休暇の取得や引き継ぎ、繁忙期、閑散期などによっても違ってきますので、店長、上司と相談して決めましょう。

もちろん、退職の希望日が決まっている場合は、事前に伝えておきましょう。意思表示をしないとずるずると先延ばしにされることもあるので、「◯月◯日までには退職させてほしい」と意志が固いことを伝えておきましょう。

繁忙期は避ける

円満に退職するなら、繁忙期を退職の時期に選ぶのは、できるだけ避けましょう。

アパレル販売の繁忙期というのは、夏・冬のクリアランスセール期(7月、1月)GWなどの大型連休時期、クリスマスなどの年末商戦時期(11月、12月)です。

これらの時期は、お店によっては人員を追加してでも対応したい時期ですから、できるだけ避けた方が、お店の負担も軽減できますよね。

人員不足の時期は避ける

店舗スタッフの人員が不足しているタイミングで、さらなら欠員が出るのは、売場にとっては大きな痛手です。

なので、できる限り、人員が足りている時期に退職の話を切り出すことです。あなたが退職することで少なくとも1名が欠員となるわけですから、そこは考慮したいものです。

理想の退職時期は閑散期

アパレルの閑散期は、2月、8月ころですので、その時期に退職できれば売場としては助かります。

自分の希望は、きちんと伝えること

とはいえ、これまでに上げた退職の時期はあくまでも理想です。

あなたが、退職を決意した背景にはさまざまな要因があってこそです。なので最終的には自分の意思をはっきりとさせ、時期を決めましょう。希望が通りにくい場合は、きちんと店長、上司と話し合い、双方の合意点を決めることも必要です。

お客さんへの挨拶・手紙はどうする?

 

アパレルの販売職の方が退職する場合、お客さん、顧客にご挨拶として手紙などを送ります。
とくに店長やチーフ、その店舗での勤務歴が長い場合は、ある日突然いなくなるのではなく、きちんと手紙やハガキなどでご挨拶して退職するのが礼儀です。

そこで、手紙やDM、ハガキなどの具体的な書き方を例文も含め、説明していきます。

退職時のお客様への手紙の構成

①時候の挨拶
②退職することを伝える
③これまでの感謝・お礼
④最後の挨拶

時候の挨拶

最初は、季節など時候の挨拶から書き出しましょう。

【例文】
「早春の候、いかがお過ごしでしょうか。」
「立春の候、◯◯様におかれましてはますますご清福にお過ごしのこととお喜び申し上げます。」

また、シンプルに
「◯◯様 いつもご利用いただきありがとうございます。」
などというのでも良いですよ。

退職することを伝える

次に、自分が退職する旨を伝えます。内容は、退職日と理由を書きます。なお、退職理由は、詳細に書く必要はありません。「一身上の都合」で十分です。

【例文】
「私事ですが、この度、一身上の都合により、○月◯日をもって、◯◯を退職することとなりました。」
「○月◯日をもちまして、一身上の都合により退職させていただくことになりました」

日付は、上旬、下旬などと記載するのではなく「日付け」まで書くようにしましょう。

理由は、手紙やDM、ハガキなどを送ったお客様から連絡をいただいたり、ご来店いただくがケースがあるためです。

日付を明記しておくことで、いつまで勤務しているのか明確になり、お客さんにも配慮できますからね。

これまでの感謝・お礼

退職の旨を伝えたら、次にお客様への感謝・お礼を書きましょう。

【例文】
「在職中、お世話になりましたこと、大変感謝しております。」
「いつも温かいお言葉を頂戴しまして、誠にありがとうございました。」
「〇〇様の笑顔にいつも元気づけられ、とても感謝しております。」
「店舗で培った経験を、今後のキャリアに活かし、精進していく所存です。」

など、できれば、お客様とのエピソードを簡単に入れると良いですよ。

締めの挨拶

最後に締めの挨拶を書きます。

【例文】
「最後になりますが、○○様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます」

退職の手紙を書くときの注意点

大まかな流れ以外に、気をつけておくことを説明します。

・ポジティブな内容にする
・後任者を紹介
・自分の個人情報等は記載しない

アパレルの販売員が退職時に顧客様にご挨拶する際の手紙では、あくまでもポジティブな内容を心がけましょう。

また、後任が決まっている場合は、きちんと後任者を紹介しましょう。

挨拶状を書く時点で、はっきりしていない場合でも、個別に連絡してきたようなお客様に対しては、後任者を紹介する、または「後任は、◯◯というものになります」など情報だけでも伝えておくといいですよ。

また、ハガキや手紙の最後などに電話番号やメルアドなど個人的な情報は記載しないことです。

というのは、お客様と個人的に連絡を取り合うことで、店舗の顧客情報を勝手に利用しているなどと疑われる要因にもなるからです。

退職時のお客様への手紙の例文

【転職する場合】
「早春の候、いかがお過ごしでしょうか。○○様におかれましては、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。さて、私事ではございますが、この度◯月◯日をもちまして、一身上の都合により、退職させていただくことになりました。○○様には、長い間ごひいきにしていただき、本当にありがとうございました。今後は、〇〇店で経験してきたことを活かし、今後は新たな分野で頑張っていく所存です。末筆ではございますが、〇◯様の益々のご健勝ご活躍を心よりお祈り申し上げます。」

 

【結婚退職の場合】
「〇〇の候、◯◯様におかれましてはますますご清福にお過ごしのこととお喜び申し上げます。さて、私事ではございますが、◯月◯日をもちまして、◯◯社を結婚退職させていただくことになりました。○○様からは、いつも温かいお言葉を頂戴しまして、誠にありがとうございました。末筆ではございますが、◯◯の季節柄、風邪などお召しにならぬよう、ご自愛下さいませ。」

お菓子やプレゼントはどうする?

退職日当日は、勤務先のショップや近隣の売場、デベロッパーや百貨店担当者など今まで一緒に働いてきた同僚やお世話になった方々に挨拶回りをしましょう。その際、お菓子などを一緒に配ると良いです。

挨拶の順番の基本は、役職や立場が上の方から行うものです。ただし、アパレルの販売職の場合、売場が百貨店やショッピングセンター、駅ビルなどが多いので、シフトや業務の都合で不在だったりするので、必ずしもこの順番通りに挨拶回りができなくても大丈夫です。

挨拶回りで配るお菓子は、高価なものである必要はありません。個別包装になっているもので人数分以上あるものを選ぶことがポイントです。

また、お菓子といっしょにメッセージカードなどを添えたりするのもいいでしょう。お菓子以外にプレゼントを渡してもいいのですが、プレゼントですと品物選びが難しいこともあるので、気をつけましょう。

挨拶回りで配るものはお菓子で十分でしょう。

有給消化はどうなるの?

退職する際に有給休暇の消化は、どうなるのか説明します。

まず、有給休暇は法律で決められた権利ですので、使うことを拒否されるということはありません。(ただし、企業側は特定の時期を決めることで、社員の有給休暇を拒否することができますが、あくまでも特定の時期のみ。アパレルなら年始の1月とか。)

ただし、万が一、退職時に使用を拒否されるようなことがあれば、本社の総務担当者に相談することです。退職時に有給休暇の消化を会社側は拒否できませんから、しっかりと消化しましょう。

また、有給休暇の買い上げもありますが、企業の義務ではありませんので、できる限り有給休暇を使用しましょう。

退職が決まったら、本社の総務に自分の有給休暇の残日数を確認しておくことです。有給消化日数を考慮して退職日は決めると良いですよ。

まとめ

アパレル販売員さんの退職時に行っておくと良いことについて、いかがでしたでしょうか?

退職への流れは、アパレルに限らずどの業種でも同じだと思います。やはり、周囲にできる限り迷惑をかけず、円満に退職したいものですよね。

退職後も、改めて以前の職場に顔を出せるようにしておいた方が、何かとメリットが有ると思いますよ。

くれぐれも後味の悪い退職の仕方だけは避けたいものですよね。