ファッション販売の仕事をするうえで、持っていると有利な資格のひとつに、「ファッション販売能力検定」があります。
就職や転職のときも、アパレル販売の仕事の基本や専門的な知識が身についているので、企業の採用担当者の目にも付きやすいです。
そこで、ファッション販売能力検定について、内容や試験の難易度などどんな資格なのかについて解説していきます。
ファッション販売能力検定に興味を持っている方は、参考にしてみてくださいね。
目次
ファッション販売能力検定の内容
まずは、ファッション販売能力検定の内容についてです。
ファッション販売能力検定とは？
ファッション販売能力検定は、一般財団法人日本ファッション教育振興協会が実施する検定試験で、民間資格です。
内容は、アパレル業界の店舗で接客技術や、顧客作りからショップ運営のための知識や能力を身につけるためのもので、3級、2級、1級とあります。
1級は店舗マネージャーや経営者・運営者、２級と３級は販売スタッフ向けの内容になっています。
やはり、これからアパレルの販売員や運営をしたいと考えている方が多く受験しています。
受験資格は？
受験資格には、とくに制限がありません。また、３級から順番に受ける必要はなく、自分が希望する級を受験できますよ。
販売士やファッションビジネス能力検定との違い
ファッション販売能力検定に似たような名前の資格で、販売士やファッションビジネス能力検定がありますが、どこがどう違うのか説明します。
ファッション販売能力検定と販売士の違い
販売士は、アパレルに限らず小売業全般の販売に関する資格です。
もちろん、アパレルも含まれますが、もっと広い範囲の販売業に関わる資格です。要するに、販売のプロって感じの資格です。
一方、ファッション販売能力検定というのは、アパレルの店舗運営、販売に特化した資格です。アパレルのより専門的な知識などを身につける資格です。
自分は、アパレル業界で働きたいって思っているなら、ファッション販売能力検定を取得するのが良いと思いますし、あらゆる販売のプロを目指すっていうのなら、販売士の資格を目指すといいですよ。
ファッションビジネス能力検定とはどう違うの？
ファッションビジネス能力検定は、販売も含めて、どうやって店舗の収益を上げていくのかっていう経営的な目線や知識を身につける資格です。
出題される問題もマネジメントとかに関するものが多かったりします。
ファッション業界で店長を経験しているとか本社の営業職に就いている人向けの資格です。店舗運営で役立ちますからね。
ファッションビジネス能力検定にも、1級から2級、3級まであり、2級と3級はマークシート方式、1級は記述問題もあります。
ファッションビジネス能力検定を受験する人の中には、まずはファッション販売能力検定の資格を取得し、次のステップとしてファッションビジネス能力検定の資格取得を目指す人も多いですよ。
ちなみに、ファッションビジネス能力検定も、ファッション販売能力検定もと同じく日本ファッション教育振興協会が主催です。
ファッション販売能力検定の難易度や合格率は？
2級・3級の難易度・合格率
ファッション販売能力検定の2級と３級の難易度は、それほど高くないです。
2級、3級の内容は、ファッション販売に必要な知識、マーケティング知識、具体的な仕事内容などに関するファッション販売業務というものです。
3級は、基本的な内容なので難易度も易しい方です。合格率も65％～70％くらいですから独学でも十分に合格可能です。
アパレル販売の経験があれば、大丈夫ですし、なくても基礎的なことを勉強すれば十分です。
2級の難易度も、それほど難しいものではありません。合格率は45％～50％程度です。3級同様独学でも十分合格可能なレベルです。
合格基準については、2級、3級は、70％以上の得点で合格ですよ。
ちなみに、合格率だけ見ると、一見低いって思うかもしれませんが、対策など勉強せずにとりあえず受けたっていう人も含まれるので、その分、分母が大きくなるってことを理解しておきましょう。
1級の難易度・合格率は？
残念ながら、1級の合格率は公表されていません。
ただ、難易度は高いです。
というのは、1級は、アパレル販売の専門知識の教育を2年以上履修し、さらに実務経験3年以上のレベルが要求されるからです。
また、1級には、筆記や記述試験もあるので、その分、難易度が高くなる傾向にあります。
1級の合格基準は、60％以上の得点で合格です。
就職や仕事にどう役立つ？
ファッション販売能力検定を取得することで、どんなふうに就職や仕事に活かせるのか、教えますね。
ファッション販売能力検定って、アパレル業界内で、よく知られている資格です。ただ、だからといって所得している人がたくさんいるかっていうと案外そうでもありません。
なので、就職とか転職のときに履歴書に記載できると断然、強みになるし、アパレル企業の採用担当者の目に留まります。
ファッション販売能力検定を活かせる仕事は、やはり、百貨店やショッピングセンターなどです。また、駅ビルやファッションビルなどとにかく、ファッションや服飾雑貨を販売しているお店や会社で働くのに、大いに役立ちます。
また、ファッション販売能力検定1級を取得したなら、販売スタッフだけじゃなく、アパレルショップの店長やエリアマネージャーといった職務に活かせます。
1級を取得することは、単に販売だけでなく予算管理や人事管理などのマネジメント的な知識を身に付けられるからです。
そうなれば、販売員から店長、マネージャー、さらには本社勤務といったキャリアアップにつながる可能性が広がります。
まず、アパレルの販売員としてのスタートするのなら、2級は合格しておいた方が有利ですよ。
まとめ
ファッション販売能力検定って、アパレル販売員として働くのなら、持っていると有利な資格です。
自分自身の知識やレベルアップにもなるし、就職転職にも有利ですからね。
アパレル販売って、実務経験がモノを言う業界だけど、配属された店舗の店長や先輩販売員のやり方や指導力によっても実力の付き方って違ってきます。
なので、ファッション販売能力検定の資格を取得し、基本的なことも含め、ファッション販売の専門知識などをしっかりと身につけておくと大いに役に立ちますよ。
