猛暑日はいつから使い始めた?真夏日、夏日の違いや最高気温

年々、夏の暑さが厳しくなり、最高気温を更新する地域が増えていますよね。
今年などは梅雨明けと同時に猛暑日が頻発しています!

そこで、この時期、ニュースにもよく出てくる「猛暑日」について調べてみました。

猛暑日の定義や類語、反対語、いつから使い出したのか、過去の記録など猛暑日に関する情報が気になる方はチェックしてみてくださいね!

2022年の梅雨は6月にあけるという史上最短になりました(~_~;)

猛暑日とは?

 

定義

猛暑日とは、その日の最高気温が、摂氏35度以上になった日を言います。

猛暑日となる気温35度以上は、人間の体温と同程度か、もしくはそれ以上の温度になるのですから、暑いわけですよね!

ちなみに、猛暑日は英語で、extremely hot day です。
extremely=非常に

ですから「非常に暑い日」、猛暑日という意味です。

夏日・真夏日・熱帯夜との違い

猛暑日の他にも、夏日、真夏日、熱帯夜などの用語があります。

似たような用語ですので、それぞれの違いについて説明していきます。

真夏日とは?

真夏日とは、その日の最高気温が摂氏30度以上の日を言います。

猛暑日が使われる以前は、30度以上となった場合は、すべて真夏日でした。

夏日とは?

夏日は、その日の最高気温が、25度以上の日を言います。

夏日の基準となる最高気温25度程度くらいですと、なんだか涼しく感じられますよね♪

熱帯夜とは

熱帯夜は、夕方から翌日の朝までの最低気温が摂氏25度以上の夜のことです。

夕方から翌日の朝までというのは、時間で言えば、18時ころから翌朝6時位の間となります。

猛暑日の反対語は?

猛暑の反対語は、厳冬です。

でも、猛暑日の反対語として、厳冬日という用語はありません。厳冬日は、あくまでも寒さの厳しい冬の日という言葉の意味でしかありません。

寒さを気温で定義した言葉には、冬日と真冬日が予報用語として存在します。

冬日~最低気温が0度未満の日
真冬日~最高気温が0度未満の日

最高気温が、0度未満の日を真冬日、最低気温が0度未満の日が冬日となります。

どちらも0度を基準にしていますが、未満とありますので、0度は冬日、真冬日のどちらにもあてはまりません。

0度は、水の凍る温度として決められていますよね。

猛暑日はいつから使い始めた?

今ではすっかり定着した「猛暑日」という言葉は、昔は気象庁が用いる予報用語にはありませんでした。

それまでは真夏日と言ってました。

猛暑日が使われるようになったは、2007年(平成19年)の4月1日からです。この年の予報用語の改正により、猛暑日と熱中症が、新しく追加され、それ以降、使われることとなりました。

猛暑日が使われるようになった2007年は、8月ころから関東、東海地方を中心に気温が上昇し、最高気温が40度以上となった地点が5つ、のべ7日間を観測するような状況でした。

2007年以前はというと、2005年は、6月~8月の3ヶ月の平均気温は2年連続で上昇し、宮崎県日南市で、37.6度、高知県四万十市で39.7度となり、真夏日の日数が、100日を超えている地域もありました。

また、2006年は、8月に猛暑となり、大阪市の最高気温の月平均は、35度を記録しています。また、最高気温も埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で、40度を超える日が観測されています。

こういった背景があり、2007年から猛暑日という用語が使われるようになったわけです。

2010年の今年の漢字は、「暑」でした。それだけ暑い印象が強い年だったわけです。

猛暑日の上は?

猛暑日の上を表す予報用語は、今のところありません。

気温が摂氏35度以上であれば、すべて猛暑日です。

ただし、「酷暑日」という言葉が、猛暑日が正式に予報用語となった2007年以前に、最高気温が35度以上の日があったときにニュースなどで使われていました。

というのは、昔は、35度以上になる日が、今ほど多くなかったからです。最高気温35度以上の日を表す正式な予報用語もありませんでした。

したがって、「酷暑日」は「猛暑日」の上を表すものではなく、2007年以前の猛暑日という用語がなかった時代に俗称として使われていた言葉なのです。

ちなみに、酷暑とは、 ひどく暑いこと。きびしい暑さという意味ですよ。

猛暑日の過去の記録

 

2007年から正式につかわれるようになった猛暑日に関する記録を解説していきます。

最高気温は?

歴代の最高気温のほとんどは、2007年以降になって記録されています。
(2022年6月末現在)

順位都道府県地点温度起日
1位静岡県浜松41.1度2020年8月17日
1位埼玉県熊谷41.1度2018年7月23日
3位岐阜県美濃41.0度2018年8月8日
3位岐阜県金山41.0度2018年8月6日
3位高知県四万十市江川崎41.0度2013年8月12日
6位静岡県浜松市天竜40.9度2020年8月16日
6位岐阜県多治見40.9度2007年8月16日
8位新潟県中条40.8度2018年8月23日
8位東京都青梅40.8度2018年7月23日
8位山形県山形40.8度1933年7月25日

(出典:気象庁ホームページ https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rankall.php )

過去の最も早い日

過去、最も早い猛暑日を記録したのは、5月13日です。

1993年に、

埼玉県で、秩父市(37.2℃)、寄居町 (35.6℃)、熊谷市 (35.2℃)、
群馬県で、前橋市 (36.5℃)、桐生市 (35.0℃)、高崎市 (35.6℃)、伊勢崎市 (36.1℃)、

東京都で、八王子市 (37.1℃)、
山梨県で、大月市 (35.0℃)

9地点で、それぞれ猛暑日となっています。

過去の最も遅い日

猛暑日で過去、最も遅い記録は、10月9日です。
2013年、新潟県糸魚川市(35.1℃)。アメダスでの観測です。

気象台観測となると1991年の9月28日で、富山県高岡市で観測されました。

猛暑日の日数は?

年間の猛暑日の日数が、いちばん多かったのは、45日。

1994年大分県日田市で記録されました。

年間で、1ヶ月半が猛暑日ということになります。割合としては、年間12%の日が、35度以上だったわけですから、大変ですよね。

猛暑日の連続日数は?

猛暑日の連続日数は、24日。2020年岡山県高梁市で観測されました。

ほぼ、一ヶ月近く猛暑日が続いたわけです!

過去の猛暑日の地点数の最大は?

全国で猛暑日が観測された地点の最大は、296地点です。2013年8月11日の記録です。

観測地点は、約900地点ほどありますから、30%ちょっとが猛暑日になったわけです。

まとめ

猛暑日について、定義や夏日、真夏日などとの違い、いつから使い出したのかなどご理解いただけたでしょうか?

こうしてみると、2000年に入った頃から、どんどん暑い日が増えてきているようです。ここ数年でも、最高気温が40度前後になるところが増えている感じがします。

歴代最高記録のランキングでも、2000年代、とくに2010年以降の記録が上位を占めています。

2022年は6月末に梅雨があけると連日猛暑日で、最高気温40度以上も続出していますから、記録更新の可能性も高いかもしれません。

この暑さは、今後も続くと思われますので、夏バテや熱中症対策をしっかり行い、暑い夏を乗り切っていきましょう!