アパレル販売員の仕事内容とは!魅力的?過酷?休みや将来性について


アパレルの販売員を目指すなら、あらかじめアパレル販売員の仕事内容が、どんなものかを理解しておくといいですよ。

ここでは、アパレル業界で30年以上働いてきた筆者が、アパレル販売員って、毎日どんな仕事をしているのか、販売員の魅力や仕事の厳しさ、さらには休みの日数や将来性について説明しています。

アパレル販売員志望の方は、必見ですよ!!

アパレル販売員の仕事内容は?接客・顧客作りや個人売上について

アパレル販売員の仕事のメインは、接客と顧客作りです。

ただし、それ以外にも商品補充、検品、商品陳列、事務業務、レイアウト変更、ディスプレイ、コーディネート提案などがあります。

平均的なアパレル販売員の一日の業務内容を説明します。

アパレル販売員の仕事内容とは?

どんな一日なの?

アパレル販売員の一日は、デパートやショッピングセンター、路面店、ファッションビルなど店舗環境によって違いはあります。また、時間帯によってもメインとなる業務が違ってきます。

まずは、一日の仕事の流れについて、ここでは平日の百貨店でのアパレル販売員の平均的な例を紹介します。

  • 9:30
    出勤~店内の清掃
    アパレル販売員が出勤後に最初に行う仕事は、売場内の清掃です。(早番スタッフ)床や陳列棚、試着室内の清掃、目につきにくい売場内の隅などもしっかりと清掃します。また、商品陳列を整えるなど開店に向けての準備を行います。
  • 9:50
    百貨店の朝礼に参加
    百貨店では売場のあるフロアや所属部内の朝礼に参加し、連絡事項などを把握します。終了後は、売場スタッフ全員で朝礼を行います。このとき、前日の引き継ぎ事項、その日の売上予算などの確認や連絡事項をスタッフ間で共有します。
  • 10:00~12:00頃
    開店~昼
    百貨店の場合、開店と同時に来店されるお客さまに対し店頭に立ち、「おはようございます」などの声かけを行います。その後は、売場内のディスプレイを修正したり、事務業務などを行いながら、お客様への接客務などを行います。

    午前中は、お客様はそれほど多くなく、ゆっくり買い物をされるケースが多いので、新作の紹介や、日常会話などでお客様とコミュニケーションを図っていきます。

  • 12:30頃~13:30頃
    昼食~午後の勤務
    休憩は、接客などでずれ込むこともありますが、12:00~14:30くらいの間です。遅番のスタッフと交代でとります。百貨店内の社員食堂やカフェなどを利用できます。

    昼食後の午後からは、来客数も増えてきます。この時点での売上報告があります。時間帯予算に達していない場合は、何を重点的に売り込んでいくかなどの指示があったりします。

  • 16:30頃~19:00頃
    夕方から勤務終了まで
    夕方に休憩を取ります。休憩後は、夕方以降の来客に向け、ディスプレイを変更したり、売り込み商品やコーディネート内容などの確認を行ったりします。

    19:00頃で、早番は勤務終了です。遅番スタッフに勤務中の伝達事項などを連絡します。ただし、来店客が多いときや自分が接客中などの場合は残業になることもあります。

遅番の場合は、営業終了後に売上集計や売場内の清掃や商品フォローなどを行ったりします。これ以外では、月末に棚卸しを行う場合もあります。

また、百貨店以外の商業施設のテナントショップや路面店の販売員ですと、他にレジ業務や売上金の入出金、店内のPOP作成などの業務もあります。

このようにアパレル販売員の仕事内容は、単に接客だけではなく、数字管理、在庫管理、清掃業務など売場や店舗運営の運営管理に関する業務などが含まれるのです。

接客・顧客作り

アパレル販売員の仕事でメインとなるのは、接客と顧客作りです。接客しないことには売上にもつながりませんよね。

なので、まずは接客の基本を学ぶことです。

多くの場合、先輩スタッフや店長の接客を見て学びますが、ロールプレイングなどでスタッフ同士で接客技術を磨く方法などもあります。

顧客作りとはリピーター客を作ることです。顧客の数をいかにふやしていくのかは、アパレル販売員の重要な業務になります。

顧客は自分のファンとも言えます。ファンを作るには、接客により自分への信頼度を高めてもらえるようになることが大切なのです。

たとえば、自分の勧めたコーディネートを気に入ってもらったり、細かい部分にまで気を配った接客ができるかなどによりファンになってもらえる可能性がぐっと高まります。

アパレル販売員の魅力とは?

アパレル販売員には、どんな魅力があるのか?やりがいを感じることやメリットはどんなことなのでしょうか?

主なものを説明しますね。

お客様に喜んでもらえる

アパレル販売員の魅力で最も大きいのが、自分が勧めたコーディネートに満足してもらえたり、喜んでもらえることです。

あなたが勧めてくれたコーディネートなどが「友人から褒められた」、「彼氏に気に入ってもらえた」など後日直接教えてもらえたりすることもあります。

そんなときはアパレル販売員にとってのやりがいにもつながりますし、接客して良かったと思える瞬間です。

最新のトレンドに触れられる

アパレル販売員になると最新のファッショントレンドをいち早く入手できます。また、試着販売といって、自らがトレンドアイテムを着こなすことでお客様へ情報発信していき
ます。そのため、常に一般の人よりも一歩先のトレンドアイテムを身につけることができます。

センスが磨かれる

アパレル販売員同士でコーディネート商品を検討することも多いですし、ディスプレイなどでもコーディネート力が身につきます。また、同じ売場の販売員の着こなしなどを参考にできたりもします。

服だけではなく、髪型、メイク、アクセサリーなどトータルでお客様の関心を惹くセンスが養われます。

ファッション知識が高まる

洋服のデザインの名称や製法、素材名や特性、手入れ法、サイズの見方、よりきれいに見せる着こなしテクニックなどファッションに関する知識を身につけることができます。

洋服が安く購入できる

原則としてアパレル販売員には自社商品の着用が義務付けられています。その場合、働いている店舗の商品を社員割引で購入できるので、トレンド商品を安く購入できるメリットがあります。

アパレル販売員の個人売上って?

ここでは、アパレル販売員の個人売上(ノルマ)について説明していきますね。

僕は、今までに販売員の採用面接なども多く行ってきましたが、ほとんどの方が「ノルマはありますか?」と質問してきます。

そのときに、僕が答えた内容ですので、アパレル販売員に個人売上げを設定する意味が、しっかり理解できると思います。

個人売上(ノルマ)とは?

アパレルショップの個人売上は、簡単に言うと店舗の売上予算をスタッフ個人個人に割り振ったものです。

アパレルショップには、必ず年間予算が決められています。年間予算を月ごとに落とし込み月間予算を作り、さらに月間予算から日割り予算を決め、そこから毎日の時間帯予算を立てていきます。

そうして組み立てた店舗の予算をスタッフ一人一人に割り振ることで、各自の目標が出来上がります。

スタッフ各自が個人予算を達成することで店舗の予算達成を実現させていくわけです。

このように個人売上とは、ショップの予算を販売スタッフごとに割り振り、各自の目標として掲げているのです。

個人売上目標を作る意味

個人売上目標を作る主な理由としては、

・店舗予算達成のための道標のため
・スタッフのモチベーションを高めるため
・スタッフの評価項目の基準として

があります。

中でもいちばん高いウエイトとしては、販売スタッフのモチベーションを高めるためです。
人によっては個人予算を嫌がるスタッフもいますが、個人予算を作ることで多くのスタッフの「やる気」が高まることは事実です。

理由としては、個人予算を達成することで自分への評価が高まる要因になるので昇給やランクアップにつながる部分が大きいからです。

また、達成感を味わえたり、インセンティブにつながることもあるためモチベーションが高まるのです。

アパレル販売員の実態!過酷できつい?休日はある?


トレンドの服を着こなして華やかに見えるアパレル販売員ですが、その実態は案外と泥臭い業務が多かったりします。

僕も実際に見ていて、女性には結構大変そうって感じていました。

具体的にアパレル販売員のどんなところがきついと思われるのかを教えますね。

アパレル販売員が過酷できついと言われる理由とその実態!

立ちっぱなしで足が疲れる

アパレル販売員は立ち仕事です。

ブランドによってはイメージ優先のため売場でのハイヒール着用が義務付けられていることもあります。そのため、夕方になると足がむくんでしまうことも多いのです。

力仕事が多い

アパレルショップには、売上予算の高い週末や連休に向けて、新作や追加商品が納品されます。平均、週2、3回は納品があります。

販売員は商品でパンパンになった段ボールをバックヤードに移動したり、狭い場所で検品や品出し作業をしたり、両手に大量の服を抱えながら、売場とバックヤードを往復するといったことも当たり前です。

また、売り場レイアウトを変更するために、壁の棚を移動したりもします。

思いの外、力仕事が多いのが実情です。

生活リズムが不規則

商業施設等は閉店時間が遅いですよね。販売員の勤務体制は早番・遅番・中番などシフト制です。

シフト制ですから、遅番の翌日が早番だったりと出勤時間は一定ではありません。そのため、どうしても生活リズムが不規則なりがちです。

また遅番の場合、実際にお店を出るのは施設の閉店後30分から1時間後くらいになったりすることもあります。

他にもセール時期などは忙しいため、全員が通し勤務になったりすることもあります。

残業が多い

閉店間際の接客が長引いて閉店後に終える業務がずれ込んだりして、残業になることもよくあります。

また、イベントやセール時期になると準備などで早出、残業になることもあります。

しかも給与形態が年俸制だったりすると実質残業代が出ないといったケースもあります。(会社によっても違います。)

洋服代にお金がかかる

アパレル販売員は、自社製品の広告塔としての役割もありますので試着販売が基本です。
服は、定価よりも安く買えるとはいえ、無償支給ではありません。毎シーズンごとに数着ずつ購入しますから、その分の出費もバカにならないのです。

一人暮らしの販売員などはやりくりが大変だったりします。

休日は何日くらい?

アパレル販売員の休日は、本社から年間で取得する日数が決められています。

ですから基本的には、それをベースに取得していきます。

毎月の平均的な休日数は8日から10日くらいです。

ただし、スタッフが急病などで欠勤する場合など突発的に出勤することも場合によってはあったりもします。

また、集客が多い土日祝日やゴールデンウィーク、年2回のクリアランスセール時期、初売りなどの時期は、基本的には休日になることは少ないです。(最近はローテーションで休みを取得するケースも増えてきています。)

そのため、通常は、平日に休むことが一般的です。夏休みや冬休みの時期についても、一般の方の休みが終わった時期などにまとめて取得することがほとんどです。

どんなことがストレスになるの

アパレル販売員が抱えるストレスとしては、主なものをあげてみました。

人間関係

アパレル販売員のストレスでいちばん大きいのは職場内の人間関係です。

基本的にアパレルショップは、女性の職場で上下関係が厳しかったりします。また相性もありますので人間関係によるストレスを抱えるケースがよくあります。

体力的にきつい

アパレルの仕事は想像以上に力仕事が多いのも事実です。また、長時間立ちっぱなしによる疲労感もストレスの要因になる場合があります。

お客さま対応

アパレル販売員は、日頃、接客する中でさまざまなお客様を相手にすることになります。
自分が勧めた服を気に入ってくれる方もいれば、自分に似合わないものを勧める気の利かない販売員だとして、不機嫌になったり、怒る方もいます。

思ってもいなかったことを言われ、傷つくことでストレスを感じることもあります。

ストレス解消するには?

アパレル販売員が仕事で感じるストレスの例をあげてみました。

ストレスはどんな職種でもあると思いますが、好きなことに熱中したり、カラオケや飲みに行くなど自分なりのストレス解消法を探しておくことも大事ですよ。

アパレル販売員の将来性について

アパレル販売員になる場合、アパレル販売員としての将来性についてもしっかりと理解しておくといいですよ。

アパレル販売員は何歳まで働ける?

定年は?

アパレル企業の派遣販売員で正社員であれば、定年があります。その場合、通常60歳(一部延長もあり)までとなります。

しかし、会社によっては60歳を過ぎても延長雇用がある場合もあります。いったん退職し、別の企業で採用されれば、再び働ける場合もあります。

また、マネキンクラブに登録すれば、基本的には「いくつになっても」働ける環境にはあります。

とはいえ、採用する会社によっては年齢制限がある場合もあります。その場合は、制限年齢までは働けます。

僕の経験からいっても、70代半ばくらいまでは大丈夫です。それ以上になると体力的にもきつい部分があるので、お断りする場合もありました。

いずれにしても販売員には販売スキルがあるので、ある程度の年齢までは働けます。

求人の応募年齢にあてはまればOKということです。

男のアパレル販売員が抱える将来への不安とは

男性のアパレル販売員が感じる将来への不安で、最も大きいのが、このまま販売員として年をとっていったときの給料や立場に関する不安です。

僕も同様の相談をされたことが何回かあります。

とはいえ、男性のアパレル販売員の中には、スタッフから店長になり、販売職を続ける方もいますし、年齢に応じて別のブランドへ異動するケースもあります。

また、店長からマーチャンダイザーやコーディネーター、スタッフのトレーナーなど本社勤務になる方もいますし、同業他社や別業種へ転職したり、独立する人もいます。

アパレル販売員には、キャリアアップできるコースはいろいろとあります。

なので、自らがどうなりたいかを明確にしておき、それに向けて日々努力することがいちばんなのです。

キャリアアップするには?

アパレル販売員のキャリアアップについて、説明します。

アパレル販売員のキャリアパスには、販売員スタッフからチーフ、店長、エリアマネージャーを経て本社勤務となり、ブロックマネージャーやトレーナー、マーチャンダイザー、コーディネーター、スーパーバイザーなどさまざまな道が用意されています。

アパレル販売員として、ある程度のキャリアを積んでくると、今後、そのまま販売職を続けるか、もっとキャリアアップしたいなどと考える人も多くなってきます。

何が必要なの?

将来的にキャリアアップしていく上で、もっとも欠かせない要素は、販売力です。

個人売上げの実績が高いと、その分高評価につながります。高い販売力があることで次のチーフ職へのステップアップに繋がっていきます。

チーフ職から店長になるには、高い販売力とリーダーシップが求められます。

チーフには店長の指示をスタッフへどう伝え、どうモチベーションを上げていくのかといったことなど中間管理職的な役割があるのです。

そうして、チーフとしての能力が備われば、次に店長へ昇格していきます。

さらに店長から本社勤務となるには、まずは店舗の売上実績を上げることです。常に高い実績を続けることで、発言力も高まるため、そこから本社勤務への道もひらけてくるのです。

このようにアパレル販売員のキャリアアップで、いちばん大事なのは、販売力、接客力を高めていくことなのです。

まとめ

アパレル販売員の仕事内容については、いかがだったでしょうか?

一見、華やかそうに見えるアパレル販売員ですが、その業務内容は、接客はもちろんのこと計数管理や商品在庫の管理、清掃など多岐にわたります。

しかし、それらはすべては「売上をとる」ことにつながってます。

売上を上げることで店舗予算や個人売上予算が達成でき、それによって店舗の評価やそこに携わる店長、スタッフが高く評価されることになり、その結果、将来のキャリアアップにもつながっていくのです。

アパレル販売員になる前に、どんな仕事をし、何が大切なのかを理解しておくことで、実際にアパレル販売員になったときにしっかりとした心構えを持つことができるようになりますよ。