結論:OneDriveを削除しても、クラウド上のデータはすぐには消えませんが、同期状態によってはローカルファイルが削除されるリスクがあります。
 
  1. OneDriveの削除とは何?
 1-1. パソコンからアプリをアンインストールする場合
 Windowsに標準で入っているOneDriveアプリをアンインストール(削除)する方法です。
 この場合はクラウド上のデータは残ります。削除されるのはパソコン上のアプリと同期設定のみです。
  - クラウド(onedrive.live.com)にあるデータ → 残る
  - パソコンのOneDriveフォルダー → 残る(ただし同期は停止)
  - 他デバイス(スマホなど) → 影響なし
  
 つまり、アンインストールしてもデータが消えるわけではありません。
 1-2. OneDriveアカウントそのものを削除する場合
 Microsoftアカウントごと削除、もしくはOneDriveサービスを無効化するケースです。
 この場合はクラウド上のデータも完全に削除されます。削除までの猶予期間(約30日)があり、その間に復元は可能です。
 
  2. OneDriveを削除したらどうなる?データと同期の影響を解説
 2-1. 本体からOneDriveをアンインストールした場合
  - パソコン内のOneDriveフォルダーは「静的フォルダー」となり、クラウドと同期しなくなる。
  - OneDriveの自動バックアップ(デスクトップ、ドキュメント、画像フォルダー)は解除される。
  - アップロードや共有リンクは機能しなくなる。
  
 ポイント:アンインストールは「同期を止めるだけ」であり、削除=データ消失ではない。
 2-2. クラウド側でアカウントを削除した場合
  - onedrive.live.com内のファイルは完全削除(30日以内なら復元可)
  - 同期していたPCやスマホからはアクセスできなくなる
  - 共有リンク・共同編集ファイルも全て無効
  
 注意点:アカウント削除後、OneDriveにログインできなくなり、WordやExcelの自動保存も機能しません。
 2-3. ローカルとクラウドの違いを理解しよう
 OneDriveでは「ファイル オンデマンド」機能により、クラウド上のデータを実体ファイルのように見せているだけの場合があります。
 この状態でOneDriveを削除すると、「実体がないファイル」は開けなくなるため注意が必要です。
 
   3. よくあるトラブルと原因
 3-1. OneDriveを削除したらファイルが消えた!
 これは、同期中にOneDriveフォルダー内のデータを削除したケースで起こります。
クラウドにも同時に反映されるため、完全削除になることがあります。
 対策:削除前に「同期を停止」してからファイルをバックアップすること。/alert]
3-2. 容量制限による自動削除
 OneDriveの無料容量(5GB)を超えると、自動で古いデータが削除される場合があります。削除というより「ストレージ不足」による制限です。
  
  アップグレードを要求される!
 5Gの容量が不足ぎみになると「ストレージの容量がいっぱいになった」などメッセージがでます。アップグレードを要求されるかもしれませんので、注意しましょう。
   3-3. 他デバイスとの同期ずれ
 スマホとPCのOneDriveを同時に使っていると、一方を削除してももう片方にはデータが残ることがあります。削除後もクラウド経由で復活するケースも。
 
  4. 安全にOneDriveを削除するための準備と手順
 4-1. OneDrive削除前のチェックリスト
  - 同期を停止しているか
  - ローカルにデータを保存したか
  - 重要ファイルをバックアップしたか
  - 他デバイス(スマホ・タブレット)での影響を把握しているか
  
 4-2. Windowsでのアンインストール手順
  - 画面右下のOneDriveアイコンを右クリック
  - 「設定」→「アカウント」→「このPCのリンク解除」
  - コントロールパネル →「プログラムのアンインストール」→「Microsoft OneDrive」を削除
  
 これでクラウドとの同期が解除されます。
 4-3. クラウドアカウント削除の手順
  - Microsoftアカウントにログイン
  - [サービスとサブスクリプション] → OneDriveの項目を選択
  - 「アカウントの閉鎖」を選び、手順に従う
  
 削除後30日間は復元可能です。
 
   5. OneDriveを削除しない選択肢:残すメリット・デメリット
 5-1. OneDriveを残すメリット
  - 自動バックアップでデータ紛失のリスクを減らせる
  - 他デバイスとのファイル共有が簡単
  - Microsoft 365との連携がスムーズ
  
 5-2. OneDriveを残すデメリット
  - 容量制限があり、放置すると満杯になる
  - 同期トラブル・誤削除のリスク
  - ネット環境がないとアクセスできない
  
 5-3. OneDriveは削除か継続かの判断基準
  - クラウドを使わない人 → 削除してOK
  - Microsoft 365利用者 → 残す方が便利
  - 複数デバイスで作業する人 → 残した方が効率的
  
 
 6. まとめ:削除してもデータは消えないが、準備が必要
    | 操作内容 |  データの扱い |  復元可否 |  
  | PCアンインストール |  クラウドデータは残る |  可 |  
  | アカウント削除 |  クラウドデータも削除 |  30日以内なら可 |  
  | 同期解除 |  ファイルはローカルに残る |  可 |  
  
 ✅ 削除前の最重要ポイント:
「同期解除」+「バックアップ」+「クラウド状態の確認」を必ず行う。
 安全に削除できれば、パソコンの動作も軽くなり、データ整理にもつながります。
迷ったら、まずはアンインストールだけを試すのがおすすめです。