車の法定12ヶ月点検とは!点検項目や所要時間、罰則や料金の相場など


先日、車の法定12ヶ月点検を受けました。

ただ、車の12ヶ月点検については、どんな内容か?受けないといけないのかな?どれくらいの費用がかかるのか?など、よくわからないことも多いですよね。

そこで、車の12ヶ月点検に関する疑問などを詳しく説明していきますね。

12ヶ月点検についてよくわからないという方は、参考にしてみてくださいね。

車の部品とかって消耗品なので、きちんと点検し、交換とかしておくと安心ですよね♪

法定12ヶ月点検とは?

まずは、法定12ヶ月点検というのは、法律で決められているもので車検と車検との間に行う点検です。

調べてみると道路運送車両法の第48条に定期点検整備というのがありました。

自家用車を持っている人なら、きちんと受けなくちゃいけない義務があります。

ちなみに、法定点検には、法定24ヶ月点検もありますが、これは車検と同時に行うことがほとんどです。

法定12ヶ月点検はいつまでに受ける?

法定12ヶ月点検は、いつまでに受ければいいのかというと、

点検の有効期限は、最後に点検を受けた日から1年間です。

なので、この前後1ヶ月くらいに受けるといいですよ。ただし、期限を過ぎてしまっても、公道を走るのには問題ありません。

点検の目安と考えておくといいですよ。

車検とどう違うの?

車検も法定12ヶ月点検も似たようなものじゃないの?

そう思う方も多いかもしれません。ただ、法定点検って車検とはかなり違います。

車検は、車の構造や装置などが法律の規定に適合しているかどうかを検査するための制度です。なので、点検とは違います。

一方、法定点検は、その名の通り、車が問題なくきちんと走れるかどうかを点検するものなのです。

車検=公道を走るのに法律で定められた規定に合致しているかを検査。

法定点検=車が安全できちんと走れるかを検査・点検するもの。

法定12ヶ月点検を受けないとどうなる?罰則は?

法定12ヶ月点検は、法律で規定されている義務なんですが、受けなかったり、忘れていた場合でも、罰則規定はありません。

法定12ヶ月点検が法律で決められているの理由は、車検だけではカバーしきれない、ブレーキパッド等の減り具合や経年や走行距離により車本来の性能がきちんと発揮できるかなど車の状態を点検・整備するためです。

とはいえ、万が一、車の整備不良で事故などが起こった場合、点検を受けていないとドライバーの法的責任が追及されてしまうことにもなったりしますよ。

あと、バスやトラックなど事業用車両の場合、点検を怠ると罰金や運行停止命令などの罰則がありますよ。

車の法定12ヶ月点検は、きちんと受けておくに越したことはないですよね。

法定12ヶ月点検のメリット

車の法定12ヶ月点検を受ける主なメリットをまとめてみました。

【法定12ヶ月点検のメリット】

①点検項目箇所の不具合、故障なら、メーカー保証が受けられる。
②整備不良などによる事故の場合、ドライバーの法的責任が軽減される可能性が高い。
③「点検整備記録簿」に記載することで、下取りや売却時の査定が高くなりやすい。
④定期的に点検を受けることで車を長く乗れる。

ほかにも、運転するときに気持ちの上でも安心感を得られるのもメリットですよ。

ただ、やっぱり、下取りや売るときの査定に有利になるというのは、大きいですよね。きちんと整備された車ってことで、高く評価されることになるわけです。

法定12ヶ月点検の内容

法定12ヶ月点検の内容について、どんなことを点検するのか説明します。

法定12ヶ月点検の点検項目

点検項目は、26項目あります。

エンジンオイル・オイルの漏れ
エンジン回りの冷却装置・冷却水の漏れ・ファンベルトのゆるみ、損傷
排気ガス・排気ガスの色、CO,HCの濃度

・エアクリーナーエレメントの汚れ、詰まり、損傷

電気装置の点火装置・点火時期・スパークプラグの状態

・ディストリビューターのキャップの状態

バッテリー、電気配線・バッテリーターミナル部分のゆるみ
ブレーキペダル・ブレーキのきき具合

・遊び、踏み込んだときの床板との隙間

パーキングブレーキ・ブレーキのきき具合

・引きしろ、踏みしろ

ホース、パイプ・漏れ、損傷、取り付け状態
マスシリンダー、ホイールシリンダー、ディスクキャリバ・液漏れ
ブレーキディスク、ブレーキパッド・ディスクとパッドの隙間

・パッドの摩耗

パワーステアリング装置・ベルトのゆるみ、損傷
クラッチ・クラッチペダルの遊び、切れたときの床板との隙間
プロペラシャフト・ドライブシャフト

・連結部のゆるみ

トランスミッション、トランスファ・オイル漏れ、量
タイヤ・タイヤの空気圧、溝の深さ、摩耗
ホイール・ナット、ボルトのゆるみ
エキゾーストパイプ

マフラー

・取り付けのゆるみ、損傷

ちなみに、12カ月点検は義務ですが、プロ(資格を持った整備士など)が点検整備しなくちゃいけないわけではないので、メカに詳しい方は自分で点検するのもアリです。(費用を抑えられるので)

僕は自分ではできないので整備工場で点検してもらいました!

法定12ヶ月点検の所要時間は?

法定12ヶ月点検にかかる時間の目安ですが、最低でも2~3時間、一般的には半日から丸一日かかることが多いです。

車の状態などでも違いますが、かかる場合は、1週間とかかかる場合が有るので、12ヶ月点検は、ある程度の日数がかかると思っておいた方がいいでしょう。

早めに予約しておけば、スムーズに点検してもらえますよ。

料金の相場はどれくらい?

法定12ヶ月点検の料金相場ですが、一般的には、7,000円~10,000円前後くらいです。

ただ、よく利用している整備工場だったり、キャンペーン期間とかで3~5,000円くらいでできたりもします。

もちろん、全部自分で点検整備できる人は、もっと安くできますよ。

僕は、車検もしてもらっているところで、このハガキで5,400円でしてもらいました。

 

まとめ

車の法定12ヶ月点検って、結構軽く考えている人が多いんじゃないでしょうか?

けど、車を安全に安心して運転するには、定期的に点検してもらうのが、いちばんです。

プロの整備士にきちんと点検整備してもらい、安心して運転できるようにメンテナンスしておく意味でも法定12ヶ月点検は欠かせませんよ!