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新しい年の始まりに参拝する初詣。
でも、楽しみにしていた初詣が生理と重なってしまうこともありますよね。
初詣って生理の時に行ってもいいの？
生理中の参拝はマナー違反では？と不安を感じる人は多いと思います。
昔からの言い伝えなどネットにはいろいろな情報があって、迷ってしまいますよね。
結論から言うと、現代の多くの神社・寺院では「生理中の初詣は問題なし」としています。
神社本庁や寺院側の考え方は、「参拝は気持ちが大切」「体調を整え、無理せずお参りすればよい」というのが一般的です。
では、なぜ昔は「生理中は神社に入ってはいけない」と言われてきたのでしょうか？
この記事では、その背景と現代の考え方、生理中に参拝する際の注意点、気になる迷信との付き合い方などを詳しく解説していきます。
「生理の時に初詣に行くべきかどうしようか、でも行きたい」という人に役立つ内容ですので、参考にしてみてください。
なぜ「生理中は参拝NG」と言われてきたのか？
血と「穢れ（けがれ）」の考え方
初詣も含め、生理中の参拝が否定されてきた理由は、日本古来の信仰にある「穢れ（けがれ）」という概念が背景にあるためです。
日本では、血液、死、病など「人のコントロールの及ばない出来事」を穢れととらえ、神聖な場に持ち込むべきでないと考えられてきました。
とくに血は「不浄」とし、生理もそのひとつとして「神社に入るべきでない」「神様に失礼」と言われてきたわけです。
当時は衛生面の問題や、女性が月経中に体調を崩しやすかったこともあり、生活の知恵として戒めや風習が生まれた側面もあったのです。
現代ではどう考えられている？
多くの神社は「参拝は問題なし」
現代では、神社の多くが「生理中の参拝は問題ない」と明言しています。
参拝は心の問題であり、生理であることが参拝を妨げる理由にはならない、という考えが主流だからです。
また、神社本庁や多くの神職も、生理を理由に参拝を制限する考え方をとっていません。生理を「穢れ」と断じるのは古い風習であり、現在は身体の自然な働きとして捉えられています。
寺院（仏教）はもともと問題なし
仏教寺院では生理中の参拝を問題視する風習はほとんどありません。
「生理中で体調が悪いなら無理しない方が良い」という配慮はありますが、「生理だからお参りができない」という考え方は基本的に存在しません。
それでも気になる人へ
鳥居を避ける？脇道から入る？
古い習慣では、生理中は鳥居を避けて参道ではなく脇道から入るべきという考えもありました。しかし、今ではこのようなしきたりは一般的ではありません。
どうしても気になる場合は、
- 鳥居をくぐらず参拝する
- お賽銭をして手を合わせるだけにする
など、自分の気持ちに沿った形で参拝するだけでも十分です。
本殿でのご祈祷は控える人も
「普通の参拝は気にならないけど、ご祈祷は気になる」という人は、無理に受けずに時期をずらす選択もあります。
数日後でも、十分「新年の祈り」として意味がありますよ。
お寺への初詣という選択肢
生理中の参拝を気にせずお参りできる場所としては、お寺への初詣もひとつの選択。
実際、現代では神社・寺院の区別なく初詣に行く人が増えており、柔軟に選ぶのもおすすめです。
生理中に初詣に行く時のポイント
寒さ対策は万全に
生理中は身体が冷えやすく、痛みが出やすい日でもあります。初詣は冬の屋外で長く並ぶこともあるため、
- 足元・腰・お腹の防寒
- カイロやブランケット
- 防水・吸収アイテムの準備
はしっかりしておきたいところです。
混雑を避ける参拝タイミングもおすすめ
初詣＝三が日というイメージがありますが、最近は
- 年末の「幸先詣」
- 七草までの参拝
- 1月中の分散参拝
を認める神社も増えています。人混みで体調を悪化させないためにも、時期を少しずらす選択はとても賢い方法です。
体調最優先で「無理しない」
生理は人によって症状がまったく違います。とくに、
- 貧血
- 強い腹痛
- めまい、吐き気
- 強い冷え
がある日は、無理に行く必要はまったくありません。「家で手を合わせて祈る」「後日落ち着いて参拝する」ことも立派な初詣です。
何事も無理は禁物です。
よくある質問（FAQ）
生理中でもお賽銭やお守りは買っていい？
まったく問題ありません。生理中だから避けるべきという考えは現代では一般的ではありません。
生理中は手水（てみず）を省略してもいい？
手が冷えてつらい場合は省略しても大丈夫です。儀式は気持ちが込もっていることが大切であり、形式だけが正解ではありません。
彼女・友人が生理中だったら一緒に参拝してもいい？
もちろん問題ありません。生理は否定されるものではなく、体調に合わせて支え合う姿勢が大切です。
まとめ
生理中の初詣は、現代ではほとんどの神社・寺院で「問題なし」とされています。
かつては「血＝穢れ」という価値観がありましたが、現在は生理を自然な身体の働きとして捉える考え方が一般的です。
ただし、初詣は真冬の外出になるため、無理は禁物。身体の声をしっかり聞きながら、
- 気持ちに合う参拝方法
- 防寒と対策
- 混雑を避ける日程調整
を選び、自分にとって心地よい祈りの時間にすることが大切です。
「生理の時は初詣に行けない」ではなく、
「生理でも、体が許す形で参拝できる」
その考え方が、これからの初詣のスタンダードになっていくはずです。新しい一年を自分に合った形で迎えるのがいちばんです。
